個人の場合、レンタルサーバーといったら最も一般的なのがこれである。
現実世界と対比させると、アパートやマンションなどの集合住宅をイメージしてもらえば
わかり易いと思う。
これは
マンションなどの大型の集合住宅の中に、多くの世帯が入居している状態だ。
通常、共用レンタルサーバーでは一つのサーバーマシンを数十人から数百人で共用することになる。
この場合、一つのサーバーマシンのCPUやハードディスク、メモリーといったものも
共用で使用することになるので、状態としては昔懐かしい、
風呂・トイレ共同の
「 メゾン*** 」 に近いといえるかもしれない。
もちろん 「 共用 」 であるから、一つの建物に住む大勢の人が一斉にサービスを利用し始めると混雑し、
快適さは失われることになる。
基本的に共用者が多いほど、マンションで言う住人の数が多いほど、
サーバーマシンに負荷がかかりサイトの表示が遅くなったりする。
しかし余程大規模なサイトでない限りは心配には及ばない。
成人してすぐに自分の家を持つ人は少ないだろう。サイトが大きく成長したときに、
マンションそのものを購入したり、一軒家に移り住めばよいのだ。
現実世界と同じように。
それまでは共用レンタルサーバーで十分だ。
共用レンタルサーバーとは
アパートやマンションなどの集合住宅の一部屋を賃貸するようなもの。
ただし、風呂・トイレは共同だ。
専用レンタルサーバーとは、前項で言う一軒家に移り住む状態だ。
一台のサーバーマシンを丸ごとレンタルできる。
また、その一軒家の
オーナーはあなたななのだから、
好きなように建物を改装することも可能だ。
つまり自由にアプリケーションをインストールすることも可能だし、CGI等の制限を受けることもない。
しかし専用レンタルサーバーは一軒丸ごとレンタルするのだから、もちろん共用レンタルサーバーに比べ高額になる。
また、建物のセキュリティーもオーナーであるあなたにかかっているし、
様々なサーバーの設定も基本的には自分でしなければならない。
つまり、それなりの知識・技術・軍資金を必要とする。
( マンションの管理業者のように設定や運用管理を行ってくれる業者もある。
)
専用レンタルサーバーとは
マンションや一軒家のオーナーになるようなものだ。
建物を好きに改装することができるが、セキュリティー等の管理責任もあなたにある。
仮想レンタルサーバーは、基本的には上記の共用レンタルサーバーと同じで一台のサーバーマシンを複数の利用者で共有する。
仮想レンタルサーバーで面白いのは
「
利用者ごとに仮想的に独立したOSが割り当てられる。 」 ということだ。
風呂・トイレ共同の共用レンタルサーバーより上位ランクだと言える。
各世帯に
風呂やトイレは常設されているような状態で、
ある程度自由に部屋を改装することも可能だ。
つまり、仮想的に独立したOSが、各利用者があたかもサーバーの管理者であるかのようにサーバーを利用することを可能とする。
もちろん共用レンタルサーバーでは不可能だったアプリケーションを利用したりすることも可能だし、
共有レンタルサーバーに比べると自由度や快適さは数段アップするが、
それと同様にレンタル料金も数段アップする。
仮想レンタルサーバーとは
アパートやマンションなどの集合住宅の一部屋を賃貸するようなもの。
もちろん、風呂・トイレは完備されているが、共用レンタルサーバーより少々お高い。
別名VPS ( バーチャルプライベートサーバ ) とも呼ばれる。