▼ レビュー
累計130万部を突破したベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」のシリーズ第6弾。今回は年金問題に迫る話題作だ。
タイトルにある「金持ち父さんの予言」とは、1970年代にアメリカで制定されたある法律について、金持ち父さんが繰り返し言っていた言葉を指している。「この法律改正の本格的な影響は、25年後から50年後、長い時間がたってからでなければわからないだろう。その影響をまともに受ける人たちに向かって、今きちんと準備をしておくように言えたらいいのだが…。」
「エリサ法」と呼ばれるその法律は、401(k)、確定拠出型年金の導入を可能にした。つまり、労働者自身が老後に備えて、自分自身の責任で年金資金を貯めてさらに投資信託などで運用することになったのだ。別の言葉で言えば、多くの人が十分な投資教育を受けないままに、投資家になるように強制されたことを意味する。これによって、老後の安定が否応なく、市場の動きに大きく影響されることになった。
そして、金持ち父さんの予言は続く。「これが引き金になって、史上最大の株式大暴落がやってくるかもしれない。それに備えて、嵐を乗り切るための方舟を造っておくことが必要だ」
アメリカと事情は多少違うが、日本でもいま、年金や老後に対する不安が広がっている。豊かな引退生活を送るためには、お金について学び、自分で投資をすることが不可欠だという認識も高まりつつある。小手先のノウハウを学ぶ前に、まずは投資についての基本的な考え方を身につける必要がありそうだ。
将来への経済的備えは万全か? 生き残るための自分自身の方舟を造ろう! 迫り来る大暴落の後ろにあるさまざまな理由を述べ、財産を守るための方法だけでなく、将来起こる出来事から実際に利益を得る方法も紹介する。
▼ カスタマーレビュー
▼ 予言?
おすすめ度 :
★★★☆☆
将来恐ろしいことが起こる、それから助かるには「キャシュフローゲーム」を買えばいいのさ。とゆうふうに感じました。ところで、ロバートと金持ち父さんの話は実話なのか?作り話だと、ガックシですね。まあキャッシュフローをちゃんと見て、資産を増やせってことですか。
▼ 筆が止まらないようですね
おすすめ度 :
★★★☆☆
こんなネガティブな予言で本を書いて欲しくないもんです。だいたい株式を現金化するとして、そのお金はどこへ行くんですか?まさか日本のようにみんなが銀行へ預金するわけではないでしょうに。ただ、否定したくなるようなシナリオも来てしまってからでは後の祭り。確定拠出型年金という現在の日本人にもまだなじみの薄い制度によって今後今までになかった様々なリスクが生じるのは否定できません。
その為の準備は個人の責任でするのはそんな制度がなくとも当たり前です。とりわけ自由と責任の境界があいまいな日本国にとっては、アメリカ人より強く意識していなくては本来いけないことかもしれません。首をかしげたくなる記述も多いなか、氏の思考順序をイメージすることで、読者自身の最大限のリスク管理をプロセスして頂きたいと思います。
▼ とてもよその国の「予言」とは思えない
おすすめ度 :
★★★★★
とてもよその国の「予言」とは思えず、一気に読みました。
アメリカの年金制度が崩壊して株式市場が暴落すると、なぜ「金持ち父さん」が何十年も前に見通していたかがよくわかりました。それは、底が抜けたバケツのような年金制度を、ほったらかしにしている日本の近い将来の姿でもあるように、私には思われてしかたありません。
国や会社がわたしたちの「老後」を見捨てつつあるのは、まぎれもない現実です。自分の老後の面倒を見るために、一人一人が投資家にならなければならないところまで追い詰められているのだと実感できました。いまのうちに来るべき嵐に備えて、私も「頭の中に方舟を造る」勉強を始めたいと思います。
(ところでキヨサキ氏の講演DVDが出ていますよ。日本語吹替は「なんでも鑑定団」のナレーションでおなじみの銀河万丈さんです。)
▼ 本屋で気になったので、これから読みたい
おすすめ度 :
★★★☆☆
アメリカ経済が本当に崩壊するのか、アメリカ株式市場が本当に大暴落するのか、やはり圧倒的で一方的な武力で押さえ付けるアメリカとイスラエルのやり方がまずかった?