▼ レビュー
金持ち父さんはこう言った。「ほんとうの営業活動とは、コミュニケーションだ。何かを売り込むことは、相手のことを考え、話に耳を傾け、問題を解決して、相手に奉仕することなんだよ。……富と力、そして幸せは、コミュニケーション能力とともに向上していく」――ロバート・キヨサキ
この本では、営業マンを5種類の犬にたとえている。
・ピットブル……積極的なアプローチや飛び込み営業を得意とする攻撃犬。
・ゴールデンレトリバー……高品質のサービスを提供することを生きがいとする。顧客にはリピーターが多い。
・プードル……イメージと外見で特定の顧客を狙い撃ちにする、究極のマーケティング・セールスドッグ。
・チワワ……調査力と専門知識を武器として、顧客を説得し売上を伸ばしていくタイプ。
・バセットハウンド……誠実さと粘り強さで相手の信頼を勝ち取る、「刑事コロンボ」のようなタイプ。
むりやり「最強タイプ」の営業マンになろうとしても、実は意味がない。結局、人は自分以外になれないのだから。それよりも、自分自身がどのタイプか、また顧客や上司、同僚がどのタイプかをよく見きわめよう。(もちろん、2,3種類の特徴を兼ね備えたスーパー雑種犬であればさらに望ましい。)それぞれの個性と強みを分析し、その長所を最大限に伸ばすことが、成功への近道となる。これが著者の生み出した「セールスドッグ」メソッドだ。
さらに、苦情処理や売り込みの秘訣、目標の設定と実現、チームリーダーがメンバー各人を育てていくための心理マネジメントのこつなど、具体的なアドバイスも充実している。営業マンのタイプ論としても、コミュニケーション論としても楽しく読める。
セールスマンのタイプを5種類の犬にたとえながら、各タイプの持つ個性と強みを分析。長所を伸ばすためのアドバイスをしていく。コミュニケーション論としても面白いビジネス書。
▼ 出版社からのコメント
ロバート・キヨサキは「金持ち父さん」シリーズの中で、「ビジネスと投資はチームで行うものだから、実際に行動するときには専門家にアドバイスを求めなさい」と繰り返し言っている。では、彼自身はどんな専門家からどんなアドバイスを得ているのだろうか。その疑問に答えてくれるのが、この「金持ち父さんのアドバイザーシリーズ」だ。
ブレア・シンガーは営業のエキスパートで、企業研修やコンサルティングを手がけている。ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者であるロバート・キヨサキの20年来の友人でもある。彼はこの本で、営業の世界で広く信じられている「成功するためには『攻撃型』営業マンでなければならない」という神話を打ち破り、営業とは縁がないと思っている人にも、営業活動の面白さを教えてくれる。
▼ カスタマーレビュー
▼ 役に立たなかった
おすすめ度 :
★☆☆☆☆
この本はがっかり本でした。ロバートキヨサキの金持ち父さんシリーズが好きで、買いました。
ただ、自分には営業活動に役に立つことはあまり書いてありませんでした。セールスマンを犬にわけるという発想は面白いですけれどもね。
▼ 営業に新鮮な視点!
おすすめ度 :
★★★★★
今までの営業の本とは違う切り口で書かれており、新しい目で営業を見つめ直すことが出来ました。
営業=「押し売りマシーン」の必要はなく、5種類に分類された犬種を通して自分の持つスタイルを確認し、その長所を伸ばしていきながら他のタイプの良さを取り入れていくことで、自分らしくいながら誰にだってスーパー営業マンになれると分かりやすい語り口と、時にユーモラスなイラストを交えて説明してくれています。
また部下の統率についても書かれているので今マネージャーの人を含めて、将来なろうと考えている人にも資質の身に付け方についても書かれています。この本を読んでからテクニック面を書かれた営業の書籍を読めば、より理解が深まるのではないでしょうか。読み進めていくと犬を飼いたくなるか、営業がより面白くなるか、のどちらかになるでしょう。あなたはどちらにしますか?
▼ 1コママンガのワンちゃんたちがめっちゃ面白い
おすすめ度 :
★★★★★
占いみたいですごく楽しく読めました。1コママンガのワンちゃんたちがめっちゃ面白いです。まわりの人がどのタイプのセールスドッグかを当てるのが、いまやひそかなマイブーム。「わたしって、何でもご要望におこたえしちゃうレトリバーか、おねだりボウルくわえてうるうる目のバセットハウントかな〜」と言ったら、「でもその実、買え、買え、買えって足にかみつくピットブルだよね〜」と、取引先のスーパー雑種犬に言われてしまいました。著者のブレア・シンガーという人は、ロバート・キヨサキの古いお友達で、マーケティングについての金持ち父さんのアドバイザーでもあるんですね。アドバイザーシリーズ第1弾とあるので、次も楽しみにしています。
▼ 営業マンは悪人じゃないんだ
おすすめ度 :
★★★★☆
「金持ち父さん」の信者というほどではないですが、ロバート・キヨサキの本はなかなか面白いと感じている人間からのレビューです。営業に誇りと自信を持つことが出来ない人は結構多いようです。私もその一人です。「目標数字が出来ないのは営業活動が足りないからではないのか」「営業活動をしては、開拓先に迷惑ではないのか」
相反した2つの想いに悩まされ、常に職種を変えたいという気持ちが渦巻いていました。今でもその想いは皆無ではありません。しかしこの本はそういう悩みを軽くしてくれました。「営業をすることは自分の身になる・財産になる」「営業の技術・経験は人生を成功させる」「何もモーレツ営業マンでなければならないことはない。自分に合った営業スタイルでやってみよう」こうした内容が「俺ももう少しやってみようか」と勇気をくれるきっかけになりました。
世に営業の本はたくさんあります。いい本も他にもたくさんあるでしょう。俺にこの本がフィットしたのは、「金持ち父さんのアドバイザー」シリーズだからでしょう。営業活動というメンタル性の強い仕事はこういったちょっとした理由からでも大きな影響を受けたりします。世の「成功した営業マン」の方々が書いた営業本は「著者は俺よりも優れた人間だからだ」という想いから、どうしても眉に唾をつけてしまっていたのですが、
「金持ち父さんもこう言うのならいっちょやってみっか」そういう勇気をくれた営業のバイブルです。無理してピットブルにならなくていい。俺はゴールデンレトリバーとバセットハウンドでやっていけるのだと気づかせてくれた貴重な本です。