▼ レビュー
パーソナルファイナンス専門の作家で大学講師でもあるロバート・キヨサキが、全く違うタイプである2人の人物の影響を受けて構築した、ユニークな経済論を展開している。1人は高学歴なのに収入が不安定な彼自身の父親、そしてもう1人は親友の父親で、13才のとき学校を中退した億万長者である。彼の「貧乏人のパパ」は一生のあいだ金銭問題に悩まされ、ついには家庭生活崩壊の憂き目をみる(立派な人物ではあるが、週払いの小切手では家計が潤うことは1度もなかった)。
一方、「お金持ちのパパ」はそれとは全く対照的な人生を謳歌することとなる(「金のために働く下層・中産階級」が「自分のために使う金には困らないお金持ち」になったのだ)。この教訓を肝に銘じていた筆者は、47才で仕事をリタイアすることができた。コンサルタント兼公認会計士のシャロン
L. レクターとの共著である本書では、彼とお金との関わりあいを支えてきた哲学が披露されている。
筆者の言い分が延々と続くのにはうんざりさせられるが、それでもなお、学校教育では絶対教えてくれない「経済面でのリテラシー」の必要性を主張する本書は説得力がある。変わりばえのしない仕事を極めることよりも、収入を元手に資産を賢く殖やすことの方が、最終的には必ず人生に富をもたらすという主義に基づき、仕事に見切りをつけるための資産を得るにはどうしたらよいかを教えてくれる。
本書は…金持ちになるためにはたくさん稼ぐ必要があるという「神話」をくつがえす。持ち家が資産だという「信仰」を揺るがす。資産と負債の違いをはっきりさせる。お金について教えるのに、学校教育があてにできないことを親にわからせる。そして、お金について子供たちに何を教えたらいいかを教えてくれる。
▼ カスタマーレビュー
▼ 大事なのは、頭を使うと言うこと
おすすめ度 :
★★★★☆
読み終わって、爽快な気分でした。同意できるところも、納得行かないところもあります。アメリカと日本の制度や文化によってもそのまま参考にできない部分もあります。でも、本書がフォーカスしているのは、必要な知識を学び、賢く大胆に行動し、またそれを気前よく他人と共有するという姿勢だと思います。
著者は、けっしてお金が全てだとは言っていないし、事実、事業を続ける親友とは異なり、悠々自適のリタイア生活を選んだわけですよね。お金をテーマとしていますが、それをどんな自分の夢、目標に置き換えても、本書の教えは活かされると思うのです。
▼ 是非学生にお勧めしたい!
おすすめ度 :
★★★★★
大学に入ってすぐにこの本を読んでれば、無駄な時間がもっと減ったように思う。
入学後、一年たってやっと読んだが、学生には、非常に刺激を受けさせてくれる本です。
お金だけでなく、物事の考え方が変わりました。これで、考え方が変わり生き方、人生が変わる気もします。ノウハウ本として読むとあんまり得るものないような気がします。というか、ノウハウ本じゃないでしょ・・・。是非、私のような毎日がつまらなくて、将来も何も考えていないような、学生に読んで欲しい一冊!
▼ こんな考え方もあるのか?
おすすめ度 :
★★★★★
持ち家は資産だと思っておりましたが、、負債だったのかと思わず耳を疑いたくなるような発想。資産は私のポケットにお金をいれてくれる。負債は、私のポケットからお金をとっていくといった理論はお見事。金持ち父さんの6つの教えは、思いつきもしなかったですね。
多くの方に1度はよんで欲しい本です。本の中で紹介されている、キャシュフローゲームにも参加しましたが、、よくできたゲーム1度やってみると、投資の勉強にもなります。
▼ おもしろい
おすすめ度 :
★★★★★
僕は高校生ですがわけあって経済や経営関係に興味を持ち、ある大人の人に勧められて読んでみました。わたしはまた、大金持ちになるためのノウハウやバイブルのような本かと思い身構えていたのですが、かなり読みやすく、しかもおもしろい内容でした。この本によってますます、経済関係に意欲をかき立てられたのは確かです。金持ちになるため・・・というよりむしろ、哲学的に、また人生観として幸せになるためにはどのような考え方を主軸にしていけばいいのか教えられました。